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GARMIN vivosmart5を使ってみた感想とFitbit Charge5を選ばなかったワケ

最近健康が気になり出してプチ断食とかやってたんですが、やはり運動もしなきゃだめだということにようやく気付き、なにか運動のモチベーションを上げてくれるガジェットないかな~と探していて、スマートウォッチ界隈に辿り着きました。

スマートウォッチというと、アップルウォッチに代表されるような多機能で便利なアイテムのイメージですが、ぶっちゃけ自分には必要ないと思ってたんですよ。それは主に以下のような理由です。

スマートウォッチ不要説
  1. 頻繁に連絡を取るような友人もおらず、普段は家族とのやりとりくらいなので重要な通知はほとんど無く、通知にすぐ気づく必要が無い
  2. 普段通勤でも私用でもほとんど駅を使わないし、キャッシュレス決済もスマホ出せばいい派なので、ウォッチで支払いする機会が無い
  3. スマホの充電も面倒くさいのに1日充電がもたないとか無理
  4. 値段が高い

スマートウォッチ信者にぶっ叩かれそうな勢いでディスってしまったので取り急ぎ謝っておきます。すみませんでした。

まああれば便利なんだろうけど、毎日充電してまで使うことはないな~というのが正直な感想でした。

しかし、この界隈には余分な機能を取っ払って主に健康面のライフログ機能に特化した、トラッカーというジャンルがあったんですね。

余分な機能が無い分、充電は長持ち(使い方にもよるが1週間程度)、価格も比較的安い(2万円前後、ただし円安の煽りを受けてちょっと高くなってる…)と割と自分の求めていた要素が揃っている。

そこで何を買ったらいいか色々と調べて、GARMINのvivosmart5とFitbit Charge5で迷い、最終的にvivosmart5を選びました。

なぜその選択になったのかの決め手、使ってみてどうだったか、またどんな機能があるのか、について今回書きました。ちなみにAndroidではなくiOS(iPhone11)での使用感になります。

特に機能面については、公式発表のヘルスケア機能に関する情報は多いけど、その他スマートウォッチとしての機能についてはなかなか出回っておらず、購入前の情報収集に苦労したので、情報保管の意味も兼ねて書こうと思います。

少し長くなりますがお付き合いください。それでは、以下レビューです。

 

なぜvivosmart5を選んだのか

スマートウォッチ型のトラッカーを選ぶ際に、選択肢として挙がったのがvivosmart5、Fitbit Charge5、Mi Band6でした。

Mi band6に関しては価格が6000円程度と安く、ヘルスケアの機能も申し分なかったのですが、以前Huawei機種が米中貿易摩擦の煽りで悲惨な目に会ったことや、中華アプリ等でのバックドアの存在が取り沙汰されたこともあり、中華メーカーは除外して考えています。

個人的な理由なので中華メーカーが気にならない方はMi Band6も検討の余地は全然あると思います。↓

 

ではなぜFitbit Charge5ではなくvivosmart5を選んだのか列挙します。

Fitbit Charge5はすべての機能を使うために月額制サブスクが必要

まず最初に引っ掛かったのがここでした。

右も左もわからないトラッカー初心者が、自分にとって何の機能が必要になるか判断するのって難しいですよね。

その状態でFitbit Premium↓(Fitbitの月額制サブスク、月額\640、年間契約で\6400)の要不要の判断ができるはずもなく、それならば追加料金不要で全機能が使えるvivosmart5の方が、余計なことを気にせず使えていいんじゃないかと思いました。

Fitbit 公式HPより。年間契約で2か月分お得。

vivosmart5はGPSが搭載されておらずスマホ連動になっている

これは賛否あると思います。

Fitbit Charge 5はそれ自身にGPSが搭載されているため、GPSログをスマホ単体で残せます。例えばランニングの時にスマホを持たなくてもGPSログを残すことができる。

一方でvivosmart5はGPSが搭載されておらず、スマホと連動してスマホのGPSを使うConnected GPSという機能となっています。

これだけ書くと単体でGPSが使えるFitbit Charge 5の方がいいじゃんとなりそうですが、GPS搭載しているということは、それだけバッテリーを喰うということ。

基本的にウォーキングでもランニングでもスマホを常にポーチに入れて持ち運ぶ身としては、ウォッチにGPS機能が搭載されている必要はなく、それならばできるだけ充電をもたせられるvivosmart5の方が自分には向いていると感じました。

単に充電するのが面倒くさいというのもあるし、充電回数が少ないということはそれだけバッテリー寿命が延びるということでもあります。また、24時間身に着けて生体情報をトラッキングしたいので、充電回数を減らしてできるだけ腕から外す頻度を減らしたいという個人的な想いもあります。

vivosmart5のBody Battery機能が気になる

vivosmart5には、自分の体力を電子機器のバッテリーに例えて、あと何%充電(体力)が残っているかを表示してくれるBody Batteryという機能があり、体力の可視化という発想が非常に面白いな、と気になっていました。

実際に使ってみた感想はこのあと記述します。

【ちなみに】Fitbit Charge 5のメリット

Fitbitにももちろん良いところは色々とあります。

SUICAが使える:vivosmart5はキャッシュレス決済非対応ですが、こちらはSUICAが使えます。私は普段電車に乗らないので不要でした。

ディスプレイがカラー:vivosmart5は白黒です。使っていて気にしたことはありませんが、カラー表示の方が良いという人は多そうです。ちなみに、vivosmart5はディスプレイがOLEDなので黒基調のデザインには節電効果があるのではと勝手に期待してます。

バンドのバリエーションが豊富:これが最も後ろ髪引かれる部分でした。vivosmart5は発売して間もないこともあり、公式の替えバンドしかありません。Fitbit Charge5は非公式のものでも色々な種類があり羨ましいです。早くバリエーション増えないかな~。

vivosmart5を使ってみた感想

従来のユーザーには当たり前でもスマートウォッチ初心者には色々と目新しい機能が存在しています。正直多機能すぎて網羅的に書くのは大変なので、私がその中でも気に入った点、気になった点について書きます。

睡眠時のトラッキング機能がすごい

これだけでも買ってよかったと思った機能のひとつです。

睡眠中の体の動き、血中酸素濃度、呼吸数などを記録し、そこからどの時間帯はどんな状態だったか(深い眠り、浅い眠り、レム睡眠、覚醒)を表示してくれます。

さらにこれらの情報から睡眠の採点をしてくれ、各項目(睡眠時間、ストレスレベルや安定性等)ごとに評価を付けてくれます。各々の項目で悪い点があれば、どうすれば改善できるかの具体的な方法まで示してくれるのでまさに至れり尽くせりといったところです。

私の場合、深夜3時ごろに血中酸素濃度が80%まで落ち込む時間帯があり、もしやこれは睡眠時無呼吸症候群では…?と戦々恐々としており経過を観察しているところです。とはいえ、こういうのって自分じゃなかなか気づけないのでちょっとしたかかりつけ医ができたような気分で頼もしいです。

ちなみに、血中酸素濃度の測定機能は常にON、常にOFF、睡眠時のみONの3つから選択できます。バッテリー消費が大きいため私は睡眠時のみONにしていますが、確かに朝起きるとバッテリーが10%程減っており、付けずに寝た時と比べるとバッテリーの減りが大きい印象です。

とは言え、睡眠時のみONでも充電は4日程度はもつので私はしばらくこのままで行こうと思います。

Body Battery機能が楽しい

vivosmart5の目玉ともいえるBody Battery機能ですが、これがやっぱり楽しかったです。(小並感)

心拍などの生体情報の変化から残りの体のバッテリーを表示してくれるらしいのですが、簡単に書くと、寝ると回復して運動すると減る、という感じです。身も蓋もない書き方ですね。

寝ると回復し、運動すると下がる。昼前に睡眠をとったため回復している。

ただ確かにこの充電の大小が、自分の感じる体の状態と連動しているように感じる場合が多く、体力の数値として目安にするには十分使えるのではないかと思ってます。

充電が多いときには運動しようかという気にもなりますし、充電が減っているときには休息を促してくれるので、頑張り過ぎず適度に負荷のある生活が送れるんじゃないでしょうか。

あとは単純にいまの自分の体力はどんなもんかというのが分かるのが、これまでにない感覚で楽しいですね。

呼吸を整える(マインドフルネスみたいな)機能が有難い

皆さん瞑想とかマインドフルネスってやったことありますか?私は過去に何回かトライして、なんとなーくストレスが緩和されたような気分になった覚えがあります。

vivosmart5ではストレスレベルが常に分析されており、ストレスが高いと判断された場合、緩和のために呼吸を整えるアクティビティを提案してくれます。

具体的には5分間、vivosmart5に表示される動画と振動に従って深呼吸を続けるアクティビティで、終了するとどれだけストレスが緩和されたかを数値で表示してくれます。

これっていわゆる瞑想やマインドフルネスとやってることは大体同じなので、マインドフルネスを生活に取り入れたいと考えていた私としては大変ありがたい機能です。

アクティビティ記録機能が詳細まで分析してくれてすごい

これ初めてランニングを記録したとき正直ビビりました。

具体的には、平均ペース、最高ペース、平均時速、最高速度、平均心拍、最大心拍数、平均ピッチ、最高ピッチ、平均ストライド(歩幅)、高度の変化、消費カロリー(安静時と運動時)、推定発汗量、気温など。かなり多彩。

スマホのGPSと連携することで、地図上に走行したルートを表示してくれる機能もあります。表示されるルートには色のグラディエーションがかかっており、早く移動した部分は赤く、止まっている部分は青く、その中間は緑とシームレスに移動速度を可視化してくれます。↓

移動速度に応じて色が変わっている。

さらにこれらのいくつかについてはグラフ化(横軸が時間)して表示してくれるので、各時間でどのように変化していたのかもわかります。心拍やピッチの変化はここでダッシュしたな、とか分かって、まあ想定通りの機能でしたが、中でも面白いなと思ったのが高度のグラフ化です。

↓は近所をジョギングしたときの高度ログです。

近所を走った時の高度ログ

このルートはあまり高低差が無いと考えていたルートですが、ログを確認すると高度差がはっきりと数値化されており、近所の地理を改めて考え直すきっかけになりました。最近は色んなルートを走ってみて高度を確認するのも個人的な楽しみになっています。

総じてランニングやサイクリング等のアクティビティの後に詳細なログを確認するのが楽しく、運動のモチベーションへとつながっている実感があります。

GARMINアプリが意外と面白い

GARMINデバイス用のアプリ、GARMIN Connectには生体情報やアクティビティ記録の閲覧以外にも色々な機能があります。

その中でもお気に入りなのがバッジ収集機能です。バッジは行った活動に応じて得られ、バッジの種類によってポイントが決まっており、バッジ獲得時にそのポイントが蓄積されていき、一定数に達するとレベルが1つ上がります。RPGの経験値貯めやゲームの実績解除と似ていて楽しいです。

バッジは、各種アクティビティやその内容によって決まり、かなりの種類が存在するようです。

バッジの一例。レベル2になったところ。

私の当面の目標は「10Kラン」のバッジ獲得(4ポイント)です。10km走るともらえるバッジですが運動を始めたばかりの私にはだいぶ高い目標です…。でもこういう目標があるのっていいですよね。

また、アプリ内でのSNSのような機能が存在し、フレンドになっている人と色々な情報を共有できるようです。例えばランニングのアクティビティを共有すると、この人はいつどこをどれだけ走ったかなどの情報を共有でき、それに対していいねボタンやコメントを残すことができるようです。

ただし私は一緒にやる友人がいないので使うことはなさそうです。(白目)

スマートウォッチの機能が思ったより多彩

正直、生体情報のトラッキング以外大したことできないと思っていた(失礼)ので、予想以上の多機能っぷりにちょっと感動しています。vivosmart5のスマートウォッチ機能は以下の通りです。

通知機能

LINEやTwitter、SmartNews等スマホの通知を、ビーっという振動で教えてくれます。ディスプレイが小さいので大した情報は表示できないと思いきや、通知画面をタップすると詳細が表示され、スワイプすることで全文を読むことができます。

意外と便利なのが、例えばTwitterの通知は全文表示(最大140文字)なので、vivosmart5だけで内容をすべて読むことができます。スマホを取り出す必要がなく便利なので、最近は通知内容はすべてvivosmart5で見るようになりました。

天気情報

天気画面をタップするとその日の一時間ごとの天気と降水確率、気温を見ることができます。

また、横にスワイプして画面を切り替えると今後数日間の天気予報も表示されて、ざっくり天気を把握したい時にスマホを出さなくてもいいので地味に便利です。

音楽の再生、曲送り/戻し

この機能、購入前にどこを探しても情報が見つけられなかったんですが、普通にありました。

現在再生しているアプリの音楽の停止/再生ができます。また、左右スワイプで曲の送り、戻しができます。

基本的に手持ちのアプリ(Amazon Music、Spotify、オーディオブック、radikoなど)は何でもできました。ちなみにradikoは左右スワイプで局送りになります。

なお、音量調整はできません。ポケットやカバンの中のスマホ本体を手探りで探して音量調整しています…。この点は残念。

アラーム機能

こんな小さいデバイスで音もならないのにどうやって起こすんだと思っていたらこれが良くできていて、設定した時刻になるとビーーーッという振動が発生するんですが、普通に目が覚めるレベルでした。

大音量で家族を起こすこともなく、自分だけ起きられるので、例えば早朝出勤など自分だけ早起きしたい時等、用途によっては結構重宝するんじゃないかと思います。

装着感は思ったより無いがたまに気になる

最初に付けた時こそ若干の違和感を感じるものの、すぐに慣れて存在が気にならなくなりました。さすがに24時間装着することを想定されているので、この辺りのフィット感は研究されているようです。

ただし、vivosmart4はより細身のデザインだったため、vivosmart5になって存在感は増していると思われます。

smartバンドというだけあって腕時計よりは存在感が無い。

また、腕を密着させたり、手首が何かに触れるような作業をするときはちょっと邪魔だな、と感じることがありました。この点については、これからバンドの種類が増えて、より存在感を感じさせないデザインのものが出てきてくれることに期待です。

まとめ

今回はvivosmart5の使用感や気付いたこと、感じたことについて書きました。

結論としてはデバイスやアプリの操作性に申し分なくキビキビと動作し、気付かないうちに淡々と生体情報を記録してくれるので、購入して大満足でした。

ここにボックスタイトルを入力

・日々の生体情報や運動記録、睡眠状態を詳細に残したい

・ゲーム気分で運動のモチベーションを上げたい

・とにかく最低限のスマートウォッチ機能があればよい

 

こんな人にはオススメし辛い

・ウォッチでキャッシュレス決済したい

・スマホ無しでGPSログを取りたい

・Apple Watchのように色々なアプリを入れたい

総じてvivosmart5は、トラッカーとしての十分な機能を備え、スマートウォッチとしては必要最低限の機能とすることでバッテリーもちが良く、シンプルなデザインで各種シーン24時間の装着に耐え得るガジェットとなっている、と言えます。

今回、GARMIN製品は初めてでしたがとてもよかったので、これから他の製品にも手を出していきたいと思います。

それではひとっ走り(もといレベル上げ)行ってきます!