マッキーファン歴20年のぽとりです。マッキーの恋愛ソングってほんと名曲が多いですよね。
特に片思いや失恋、相手を想う優しい気持ちの曲を書かせたら、右に並ぶものが(ほぼ)いないと思ってます。
そんなマッキーの恋愛ソングの中から、ぽとり的嗜好ダダ洩れのランキング形式で選んでみました。
名曲が多すぎるので、できるならベスト40くらいまでやりたかったんですが、なんとか絞りに絞って18曲に抑えました。それでは早速見ていきましょー!
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第18位 80km/hの気持ち
この曲は他の人が好きな女の子に恋する男子の片思いソングです。マッキーの得意パターンです。
マッキーの名曲に共通するパターンとして、よく”高速道路”が出てくるんですが、この曲にも出てきてます。
片思い中の気持ちを描いた曲としては「運命の人」にも通じるところがありますね。
最近のJ-POPを聞いていると、なかなか車でデートするシチュエーションって出てこない気がするんですが、これも時代ですかね。
サビの英語が気持ちよくて、よくカラオケで歌ってたなぁ。
第17位 BLIND
恋人と別れた直後に聞くと泣ける曲ランキング1位のBLINDです。
メロディーラインがとても美しくて、情景の浮かびやすい歌詞と相まってかなり完成度の高い曲になってると思います。
マッキーは二人の関係を何気ない出来事で切り取るのがすごくうまいです。
「僕の部屋で雑魚寝した朝に~」の下りなんか特にあああーーってなりますね。(?)
個人的には間奏のメロディーがいかにもマッキーぽくて好き。
第16位 今年の冬
相手を想う気持ちシリーズで3本の指に入る名曲、「今年の冬」は16位にランクイン。
電気ストーブや年賀状、手袋といった冬の代名詞みたいなワードを使って、”君”との関係性を描くのがほんとうまい。
こういう詩のセンスってどうやったら磨かれるんだろうなぁ…。
メロディーもまた良くて、Bメロからサビに入るときの盛り上がりなんか特に好きです。
冬になったら聞きたい曲、個人的には有名な「冬がはじまるよ」よりこっちですね。
第15位 NG
歌詞の最後の「今も部屋には降り出した雨の匂いがしてる」ですべてを持っていった曲。
いやずるくないですか、最後に風景描写して終わるの。そこまでの恋人との楽しかった日々を思い返す描写→今はもういない→今も部屋には~の下り。ずるい。
冨樫義博先生の名作「幽遊白書」の最終巻の最後のページもそんな終わり方でしたがあれもずるかった。
この曲聞くとすごく90年代の空気を感じるんですよね~、エフェクトのかけ方なんか特に。
ノスタルジックな気分に浸りたい時におすすめの1曲です。
第14位 君への愛の唄
14位は一気に時代が飛んで、2015年2月11日発売のアルバム「Lovable People」から、君への愛の唄です。
マッキーの作る曲って個人的なイメージでは、初期の恋愛ソングから、次第に”人として生きるとは”というテーマに変遷してきたように思いますが、この曲はそんなマッキーの恋愛ソングと人生観を融合した、”槇原敬之”という人間の集大成のような曲です。(ぽとり感)
大サビの「Love Songを歌いながら~」の下りは、恋愛ソングを歌い続けてきたマッキーにしか出せない色というか深みがありますね。
過去のマッキーしか知らない、という方にもぜひ聴いてほしい1曲。
第13位 THE END OF THE WORLD
これは…なんというか恐らく不倫のような状況の曲ですが、歌詞が切なすぎるのとメロディーのセンスが突き抜けているので13位にランクインです。
サビの「いつも雨だね~」の部分は、雨で傘をさして顔を隠さないと会えない二人の関係をうかがわせますね。
というか、恋愛の曲だけでも引き出しが多すぎるぞマッキー。
この曲はマッキーファンじゃない人が聴いても気に入りやすいと思います。
また、この時期のマッキーはほんと神懸かっていて、このTHE END OF THE WORLDの入っているアルバム「UNDERWEAR」は、他のアルバムと比べても頭一つ抜けてます。
高校生の頃、夜な夜なこのアルバムを聴いていた頃を思い出しますねぇ。
第12位 ミタテ
桜の季節に聞きたいマッキーソング、堂々の1位は「ミタテ」です。
ミタテは「見立てる」のことですが、この「見立てる」の意味を改めて調べてみました。
見て選び定める。選定する。「着物の柄を―・てる」
この曲の主人公は、「君」が自分の心に必要なものを見立ててくれていたことに、いなくなってから気付いて、「君」に感謝をしています。
ぱっと見では暗くなりそうな、別れを思い出す内容なのに、聴いた後の前向き感がハンパない不思議な曲です。
あとは何と言ってもメロディーが泣かせに来てますね。大サビなんか満開の桜並木を歩きながら聞いたら多分泣きますよ。ええ。
第11位 運命の人
出ましたマッキーの十八番、他の人が好きな女の子に恋する男子の曲。
こういういい意味で女々しい系片思い男子を描かせたらほんとうまいんだよな~。
注目すべきは、この曲の入っているアルバム「Believer」の発売時期、2016年12月14日。
「運命の人」は歌詞もメロディーラインも、90年代の恋愛ソングバリバリの時期のマッキーと近いものがあるにも関わらず、作られたのが最近なんです。
個人的にこれってすごい大きいことで、つまり、これから先もこの手の曲を期待していいってことですよね?
マッキー逮捕後から作られるようになった人生観を前面に押し出した曲もいいんですが、やっぱり定期的に恋愛ソングは作ってほしいな、と思うぽとりでした。
第10位 素直
「素直」はピアノ弾き語りのすごくシンプルな構成なのに、マッキー節のきいた暖かい歌詞と親しみやすいメロディーのお陰でどえらい名曲になってますね。
すごく好きな曲なのでもっと上位に入れたかったんですが、この曲は恋愛の曲というより、純粋に人と人との関係を描いた曲でもある気がしたのでこの位置に来ました。
それでもベスト10には入るのだからやっぱり名曲。
余談ですがこの曲、すごくアカペラで歌いたくなるんですよね。なんだか自分が歌がうまくなった気がするんです。
一時期カラオケに行くたびに歌ってましたね~。
第9位 うん
世界で一番短いI love youの歌が第9位にランクイン。
この曲はサビよりも歌い出しの「お互いに形みたいなものが…~…揺らして見せた」の部分がめちゃ好きで、よく1番だけループして聴いたりしていました。
歌詞にあるように、果たして25歳の年から急に1年1年が早くなるのかとずっと待っていましたが、仕事が忙しくなって、確かに1年が早く過ぎるような気がしますね。
歌詞の「もうちょっとだけ待ってろよ」にあるように、この曲の主人公も仕事で忙しい日々を送っているんでしょうねぇ。
聴いた時の自分の年齢によって印象の変わる、歌詞センス抜群の曲です。
第8位 君の声を待つ夜
ランキングも折り返しですが、このあたりから特にぽとりの琴線に触れる曲だらけになってきます。
「君の声を待つ夜」は、相手を想う気持ちシリーズのトップを争う曲です。
歌詞の中に「僕も風邪を引いたことがあって本当によかった」って部分があるんですけど、これなんでだと思います?
「思い出せる痛みがあることで誰かに優しくなれる」から、だそうですよ。優しすぎかww
メロディーもすごく穏やかできれいで、マッキーの声がこんなに合う曲は他にないんじゃないかってくらいマッチしてます。
もっと評価されるべき1曲。
第7位 ズル休み
独身のサラリーマンが聴いたらハートブレイクする曲No.1は「ズル休み」に決定しました。
歌詞のところどころに疲れた社会人像が描かれていて、いちいち共感ポイントが多いんですよねぇ。
サビのキャッチーさもすごいです。「人は必ず誰かに愛されていると言えるよ」の下りは無限ループで聴けそう。
恋愛ソングではありますが、恋愛していなくても聴いたら何かしら刺さるものがあるすごい曲です。
一度でいいから、月曜日に会社をズル休みして、空いたコーヒーショップでおなか一杯食べて、煙草を取り出してぼんやりしているうちに、ウェイトレスに全部片づけられていきたいです。
第6位 君は僕の宝物
この曲、タイトルがどストレートですよね。しかしその中身はタイトルに負けない名曲っぷりで第6位にランクインです。
同曲名がタイトルとなったアルバム「君は僕の宝物」は、1曲目と最後の曲がインストゥルメンタルになっていて、どちらも、「君は僕の宝物」のイントロのアレンジとなっています。
それくらいイントロの印象的な曲ですが、曲自体もマッキーらしさが溢れていて、聴くと優しい気持ちになれること間違いなしです。
特にサビの歌詞は、ただ幸せなだけじゃなく、幸せが続くための自分に対する戒めを歌っていて、より曲の深みを増している気がします。
第5位 花水木
もうほんとこの曲好きなんですけど、いやむしろ好き過ぎるので、並みいる強豪を押し分けて第5位です。
内容はこれから恋人に別れを告げる男性の気持ちを語った曲なんですが、曲の構成、歌詞の表現、コード進行、どれもツボで仕方ないです
2番の「気が付けば今も窓を開けてずっと待ってる」の所なんかうぉあああってなりますね。ええ。
この曲、各サビの後にそのまま締めるのではなく、もう一度Aメロの1フレーズを入れてくるんです。
それが最大限活かされるのが、最後のサビの後に繰り返される歌い出しの「最後のデートも同じ場所で待ち合わせよう」です。
歌い出しで聴いたときは聞き流してしまう部分なんですが、曲を一通り聴いて、主人公の気持ちがわかった上で曲の最後にもう一度聴くと、全然違ったものに聞こえて、なんというかもうシビれますねぇ。。。
こんな曲が作れるマッキーはどんな経験をしてきたんでしょうね。
第4位 LOVE LETTER
第4位は、ライブで聴くと盛り上がること間違いなしの「LOVE LETTER」。
この曲のキャッチーさはマッキーの楽曲の中でも図抜けていて、マッキーファンじゃない人が聴いても気に入ることでしょう。
歌詞の表現もすごくうまいですよね。片思いをしている「僕」の、就職をきっかけに遠くに行ってしまう「君」への気持ちが、各エピソードを通して痛いほど伝わってきます。
サビではストレートに「大好きだ」を繰り返すんですけど、AメロBメロCメロがその言葉にすごい説得力を持たせていて、曲全体を通して詩を書く力がほんとすごいなぁって思います。
夕暮れの線路沿いを歩いていると、未だに聴きたくなる1曲です。
第3位 桃
数々の名曲をおさえて第3位にランクインしたのは、マッキー復帰後初のシングル曲「桃」です。
マッキーの曲にはよく、「何かの出来事を通して、自己中心的な考え方を反省し、他者への感謝の気持ちや愛情をもつようになる」という内容のものがあります。
「桃」の場合、相手を傷つけてしまいそうな「僕」の自分勝手な気持ちを、握ったらつぶれてしまう「君」の好きな桃に例えて、爽やかな恋愛の歌として書き上げています。
個人的にはこの「僕」の視点も人間臭くて好きなんですが、それ以上に「君」がすごい。
この曲を具体的に説明すると、「高い場所に実を付けた桃に手が届かない君」に気付きもしなかった「僕」が、「君」の純粋な優しさに触れることで、「桃に手が届くように君を抱き上げることが幸せだ」と気付いて行く曲、と言えます。
が、最後のサビの締め方がすごくて、「僕」に抱き上げてもらって「君が」桃を手に入れるんですけど、桃を「独り占めすればいいのに、地面に足を付けた君が一緒に食べようと笑う」んですよ。
色々考えてよくわからないことになる気持ちを全部吹っ飛ばして、聴いた後にひたすら爽やかで優しい気持ちを残す、こんな曲が書ける人をマッキー以外に知らないです。
また、こういう「駆け引きのない気持ちをいつもくれる君」に好かれている「僕」も、素敵な人間なんだろうなぁ、と想像できますね。
第2位 この傘をたためば
第2位はイントロですべてを持っていく曲、「この傘をたためば」。
いや恋愛ソングなんだからイントロで決めちゃだめでしょ、という声が聞こえてきそうですが、もちろん歌詞もメロディもセンス抜群です。
基本的には別れの曲なんですが、「桃」と同じように、自分の駄目さを反省してひたすらに相手を想う気持ちが描かれています。
だからといって相手への未練がましさのようなものは全く無く、むしろ相手の幸せを願う気持ちしかない。
そういう内容に、マッキーの曲の中でもトップを争うような美しいメロディが乗っかっているもんだから、これが名曲にならないワケがない、というね!
この曲が「雷が鳴る前に」のアンサーソングだというのはよく聞く話ですが、歌詞を見比べてみると、確かにこの主人公は一貫して、雨をよけるための傘より「君」を大切に思う様子が読み取れます。
そのことは、曲の合間合間に挟まれる次の英語のコーラスにもよく現れています。
“I will give you my umbrella, if you really need. I don’t care, because I really care.”(ぽとり聞き取り歌詞)
高校生の頃、よくこの歌詞の意味(特に後半)を考えていましたが、結論は次のようになりました。
「君がこの傘を本当に必要としているなら渡そう。(傘を渡したことで雨に濡れても)気にしないよ、本当に(君のことを)気にしているから」
間違ってないと思うんですけどどうでしょう?
今でも梅雨の時期が来るたびに聴いてますね~いつまで経っても色あせない名曲です。
第1位 PENGUIN
ぽとりが選ぶマッキーの恋愛ソングベスト18、堂々の第1位は「PENGUIN」です!
賛否両論ありそうですが、ひとこと言わせてください。めっちゃ好き!
まず歌い出しからグイグイ引き込まれます。
「製鉄所のコンビナートは赤と白の市松模様」、さらに「君に見せるつもりだったロケットの模型」ですよ。
恋愛ソングの歌い出しに製鉄所やロケットの模型を持ってくる切り口、それをもう会うことのない君への思いに繋げつつ、主人公の人柄まで匂わせるマッキーの作詞力に感服です。
ほんとすごい。
曲としては、叶わなかった恋を思い出して懐かしんでいる歌で、なにやら重たくなりそうな内容なのに、曲全体を通してのメロディの透明感によって、めちゃ前向きなものに変えてしまっています。
泣き笑いみたいな、すごい複雑な感情が表現されてると思うんですよねぇ。言うなればゼルダの伝説夢を見る島のエンディングみたいな感じ。(伝わりづらいのでナシで)
また、曲の構成として特徴的なのが、”Aメロ→サビ→Aメロ”になってるところですね。
Bメロを挟まない分、曲のテンポがよくて主題が印象に残りやすいです。
さらにマッキーの必殺技(?)として、一番言いたいことをサビの後のAメロに持ってきて曲全体の印象を強くするってのがあるんですけど、この曲もその構成になっています。
特に大サビの後のAメロ「~ホントだったと笑ってる」の締め方なんか、暗くなりがちなテーマを一気にひっくり返すような、後味の良い映画を見た後みたいな気分にさせられるんですよね。
だから、恐らく「PENGUIN」みたいな恋愛経験のある人って少ないと思うんですが、この曲が好きな人って多いんじゃないんでしょうか?
ちなみに、マッキーのオーケストラライブ企画「Symphonic Orchestra Celebration」 に「PENGUIN」のオーケストラバージョンが収録されているんですが、これがまた圧巻の出来栄えなので興味のある方はぜひ聞いてみてください。
まとめ!
やはり18曲は長かった。。。
思い入れがありすぎて書き終わるのにだいぶ時間を要してしまいましたが、改めて昔を振り返って、マッキーの曲と向き合う時間が取れたので良しとしましょう。
全体を通してみて思うのは、やはり槇原敬之という人間は、人間臭くていいなってことです。背伸びをするでもなく、私のような普通の人の人生にそっと寄り添ってくれる優しさがある。
ここに挙げていない曲の中にも名曲がたくさんあるので、少しでも興味がわいた方に、「ちょっとマッキーの曲聴いてみようかな」と思ってもらえれば幸いです。
今度は「槇原敬之の元気の出る歌」でもやってみようかな(笑)
それではまた!